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☆ 無我夢中 ☆ 
Muga-Muchu — Get carried away
現場に宿る知、未来へつなぐ普遍工学 

(AMCO-知見ライブラリ)
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Opened:2025.07.07 / Revised:2025.11.17
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昇る朝日、沈む夕日
東に昇る朝日に、明日を想い、
西に沈む夕日に、今日を見送る。
倦むことなく、諦めることなく。
流水の如く、明日への糧とする。
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“Sunrise and Sunset”
Like flowing water,

we carry today’s wisdom

quietly into tomorrow.
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Seasonal Topic
Christmas Edition

Xmas 特別寄稿
☆ Guest Essay ☆

日本の造船業は、中国・韓国に対して、
いかに競争力を維持できるか?

【 公開中 】

How Japanese Shipbuilding
Can Remain Competitive

Insights on how Japanese shipbuilding can sustain its strengths and stay competitive against China and South Korea.

― Today 17:30 ー

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最新トピック
Just-IN

日本語記事

特別寄稿(その3)
「港湾と物流の現場から —
グローバル調達の時代へ」
by Niels Roed

English Article

Guest Essay (Part 3)
— Ports, Logistics,
and the Values that Guided My Career —
by Niels Roed

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☆ Guest Essay ☆ 
— Special Guest Essay ー

特別寄稿(日本語版)
Niels Roed 氏

ニールス・ロード 氏
元APMクレーン&エンジニアリング社長/調達プロフェッショナル
1946年デンマーク生まれ。1971年よりA.P.モラー・マースク社に勤務。
調達分野のプロフェッショナルとして54年間にわたり活躍。
   デンマーク本社および各国で複数のリーダー職を歴任し、
2008年からは上海に駐在。マースク中国調達部門の立ち上げ、
同社クレーン&エンジニアリングサービス社の社長を務める。
また、APMターミナルズと中国ZPMC社との戦略提携において
アライアンス・コーディネーターとしても貢献。
Picture : Receiving Honor Medal in Copenhagen (2023)

☆ Guest Essay ☆
– Special Guest Essay –

Mr. Niels Roed
Procurement Executive / Former Managing Director, APM Crane & Engineering Services Born in Denmark in 1946, Mr. Roed has dedicated 54 years (since 1971) to A.P. Moller-Maersk, specializing in procurement across multiple global leadership roles. In 2008, he was stationed in Shanghai, where he helped establish Maersk Procurement China and served as Managing Director of APM’s Crane & Engineering Services. He also played a key role as Alliance Coordinator in the strategic partnership between APM Terminals and China’s ZPMC.
Picture :Roed-san at the Shanghai Maersk Office (2018)


 ⭐ ものづくり ⭐
ー Mono-zukuri (Craft) ー
現場に宿る知と技。普遍工学の核となる記事群


「航海前に」
ー Before the voyage ー

実際のスクロールの挙動は、プレビュー/公開ページでご確認ください

【第001報】「はじめに」


なぜ私が、このライブラリを始めようと思ったかというと、それはやはり「AI」の登場である。

世の中、親方日の丸で始まった「働き方改革」、あるいは「人出不足」のせいか、とかく事故が増えた(あきらかにケアレスミスという意味で)と、新聞・TVを見るにつけ思うからである。

思うに、いくら「AI」が進化して人間の仕事を熟すとしても、彼らが「現場」に出て働くことは、まずない。例え製造現場に優秀なロボットを並べても、必ず「Trouble」は起こる。それに対処するロボットも作れば良い、といっても限度がある。最後は、生身の人間が臨場せねばならないだろう。

その時、その「Trouble」を時間・費用・結果的に巧く対処できるか否かは、その人間の力量次第であり、経験に基づく知見が要る。例え、それらをビデオに撮って、AIに覚えさせたとしても、常に機器は進化を続け、その結果現場は変遷していく。また地政学的にも、必ず千差万別が現実である。 

そこで私の経験に基づき、「普遍工学」と銘打って、「知見ライブラリ」を始めるものである。       (注:分野を越えた“ものづくりの原理”を見つめ直す思考法、それが私の言う『普遍工学』である。) 

これは私事ながら、学業に倦んだ高校時代、想いつくまま学園祭で「竹の船」を作って以来、気がつけば半世紀以上「船がらみ」で飯を喰ってきた私が、最後に手掛ける「もの造り」である。それは同じ仕事仲間の知見を集め、それを世の中に提供し、ついては次世代へ引き継ぐ「もの」である。

船は、荷主と船主と銀行がいて、造船所とメーカーが造り、第三者の検査を受けて市場へ送り出す。

船が運ぶ「もの」は、社会に必要なありとあらゆるものであり、また人間そのもの。船には目的があって、それを大勢の創意工夫を集めて造り、大勢の力を集結して安全・安心に運行すべきものである。

この「知見ライブラリ」が、すべからく「船を造る知見」をして、少しでも社会の役に立つことを熱望する。そのために、ひとりでも多くのロートルの知見を集め、それを集約していきたいと考える。願わくは、この試みがこれから引退する諸君の励みとなり、次世代の若者の参考になれば幸いである。

 2025年5月吉日

 AMCO代表 小林 正典  

実際のスクロールの挙動は、プレビュー/公開ページでご確認ください

【第002報】「福笑いで描く図面」

「船を造る」というのは、あまり耳馴染みのある話ではない。ただ「ものをつくる」といえば、それは一般的であり分かり易い。故に、「ものづくり」の参考となればと思い、以下に知見を述べていく。

船は運ぶ荷や航路によって「船種」が違う。だがそれは筋が違うので、ここは「造る」に集中する。

船を造る工程は、おおまかにいって「設計」・「建造」・「進水」・「艤装」・「試運転」と続き、その全般に置ける「検査」に合格して、初めて「引き渡し」となる。ただこれも、いわゆる「ものづくり」の過程としては、あらゆるものに共通した工程であり、船の場合は、それが大がかりな点だけ他とは違う。

私が初めて設計したのは、コンテナ船であった。もちろん船の場合は建築と違って、ひとりで設計することはない。設計も「計画・基本・艤装・船殻・配管・電装」など、多岐に渡る。

思い出深いのは「カリブ海向け」のコンテナ船である。契約早々米国は New York から、高名な設計会社の若手技師が造船所に赴任した。さっそく建造仕様書に基づいた「承認図」を出すと、監督室に呼ばれた。そこで監督に言われたのは、「この図面では小さいので書き直せ」だった。

出した図面は Galley(=賄室)配置図。カリブ海向けの船で、Range・Heater・Ovenなど、乗組員三十数名の船だけに、けっこう広い部屋だが、機器が所狭しと並んでいた。それをA3の紙に”1/100”のスケール(2mのTableが図面上20mm)だった。これを監督は「”1/10”で描け」という。つまり2mのTableであれば、図面上で200mm(20cm)となり、A0の紙が必要だった。

私は抵抗したが、監督の言うことは絶対。それに追加で、部屋全体の図面とは別に「各機器の切り絵を用意しろ」と言う。数日後、それを持っていくと大きなテーブルに広げて、要は”福笑い”である。目隠しはしないものの、料理人の動線に従って、最も効果的な機器の配置を探り出したのである。

この経験は、その後長く私のキャリアーを支えてくれた。それは、設計する者は機器の用途を覚え、それを使う人の使い勝手を考え、現場に沿った図面を描かねばならない、ということである。その心構えは、大学で教わった?かも知れないが、現場で見る彼の手法は、まだ20代前半であった私の脳みそを大きく揺らした。以来私は、なにごとも”現場重視”を旨とした。「三つ子の魂、百までも」ではないが、今もあの技師に感謝している。

正にこの様な経験を、次世代の設計者に伝えていきたい。

 (了)/文・小林正典



「専門記事」
ー Technical writing -

コンテナ固縛システム

Container Lashing System
「荒れる海をゆく固縛システム」
コンテナ船を守るシステム、縁の下の力持ち
“その歴史を紐解き、いざ自動化の未来へ!”
"A Trusted System for Tempestuous Seas."
– The unseen force securing container ships –
“Tracing its roots to navigate the age of automation.”
【Read on note – now in “Lashing”!】

沖修理日誌

Offshore Repair Journal
「船を生かすも殺すも兵站次第」
– 神戸港で紡がれた、“仲間と技”の修理録 –
“孤高の男が力をあわせ、板子一枚守り抜く!”
"A Ship’s Fate Hinges on Its Logistics."
– True repair tales born in Kobe,
of comrades and craft –
“Lone wolves united,
guarding life above a single plank.”
【Read on note – now in “Lashing”!】


 ⭐ ものがたり ⭐
ー Mono-gatari (Stories) ー
物語を通じて、IT/DXを”分かる言葉”に変えていきます


「4つの窓」
ー  Four Waves & Four Windows ー

船の話
Ship
人の話
People talk
”もの”の話
Things
余談ながら
By The Way
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「創作の窓」
ー Creative Works ー

”日常の記憶、物語の始まり”
筆名・船木千滉

ブログ

約20年つづけた goo blog の閉鎖に伴い、2025年7月に「note」へ移動。新たに刻んでいきます!

小説を読もう

プロの書き手でない以上、サイトは鍛練の場です。船を中心としたテーマで物語を綴っています。

エブリスタ

若い書き手が広げる創作の世界。試行錯誤しながら、新しい出会いを求め、物語を載せています。

カクヨム

多ジャンルの小説が集う場所。読み手と書き手をつなぐ広場に参入し、四苦八苦しています。

BCCKS

書いた物語を形に。電子も紙も、出版への第一歩。でも、やっぱり「本」は良いですね!

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 ⭐ ものもち ⭐
ー Mono-mochi (Stewardship) ー
未来のために、知識と資産を「持ち続ける」窓


保全の知恵 – Maint. Wisdom
現場で培われてきた、多くの“気づき”と工夫 !
小さな異常を見逃さず、故障を未然に防ぐための知恵をまとめます。長寿命化・軽微トラブルの対処・点検の勘どころなど、実際の経験に基づくメンテナンスの原理原則を紹介します。
DX/AI – Data Driven Maint.
散在する点検記録・写真・履歴をData Base化し、Private-AI(PriA)で自動整理・要約・診断を行う仕組みを紹介。AWS 連携による“見える化”、点検漏れ防止、補助金活用等、現場の負担を減らし、故障を未然に防ぐDXの実践例をまとめます。
メンテ管理 - Maint. Management 
現場と共に設備の声を聴け! ―― 小さな異音・振動・温度変化を見逃さず、故障を未然に防ぐための気づきと仕組みをまとめます。設備を守るだけではなく、”人と資産と現場全体を支える“メンテの本質”を紹介します。
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Side Note

私の財布の中の50DKK

いつからか、私の財布の中には、デンマークの50DKKがある。
もう何代目になるかわからない財布だが、
それだけは、いまも変わらず残っている。

三十代の頃から、幾度も訪ねたデンマークの Copenhagen。
いまも目に浮かぶような町並みと、幾多の光景がある。

あれはもう二十数年前、 ちょうど、いまと同じ季節だった。
彼は競合先の会社の社長で、 最初は強力な Competitor だった。

だが数年後、いつしか私は、彼のことを
「My Father in Denmark」
と呼ぶようになっていた。

ある日、デンマークを訪ねた際、 彼から食事に招かれた。
店はチボリの近く。
確か、冬の名物料理で知られる、有名な店だった。
だが乾杯するなり、
「時間がない。早く食べよう」
と彼は言った。
     味わう暇もないまま、 広場へ行って観たのは、英国の西部劇だった。
観客の笑いにつられて笑った、あの時の空気。
いまも、なぜか鮮明に覚えている。

その後、彼は長く病を患い、
そして今月、静かに天に召された。
あらためて50DKKを見る。
彼の笑顔を思い出すと、なぜか心が休まる。
決して、お金では買えないものがある。
いつかまた会える……そう想いながら。
Merry Christmas

(了)/ 文・小林正典
2025-11-20

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