第11話「フィンの話」(2/3)
― 大学より現場で教わったこと ―
これは後日談だが、ある船主に聞いた、
「あのフィンに、鯨がぶつかってな!」
はっとした私に、その監督は言った。
「君の言った通り、Finはどっかへ飛んでった」
(その話は、どうぞ記事の中で)
では、次回( 3/3)で !
☆ 節分の日、公開中 ☆
「笑う門には福来る」のことわざ通り、
古くから「福笑い」はお正月の定番だ。
家族が集い、新年を寿ぎ、
広げた白い台紙に目や鼻をつけていく。
今にして思えば、船の設計もまた、
真っ白なケント紙に線を引くところから始まる。
あの時の神聖な思いと、仕上がった瞬間の喜び、
そして皆の笑顔―― 決して忘れることはない。
25.12.31 - Rearrange
「母の死」
母が亡くなった。享年92歳。
私は母はと70年以上、共に生きて来た。
それは幸せなことであり、生ききった母に感謝である。
葬儀を終え、出棺の前の最後の別れの際、
私は自分の歳を忘れて、
「おかあちゃん、ありがとう」
と、声なく、死に化粧を施した母に告げた。
この歳で「おかあちゃん」と呼ぶ自分に呆れながらも、
緩む涙腺を止められなかった。
私の人生が、あとどれだけ続くのか分からない。
ただ、その生き様をして、
これから行く道を示してくれた母、
今はもう、そちらにいる亡き父や祖父母と共に、
穏やかに過ごしてほしいものである。
さて、今日からまた、机に向かう。
己の生き様を、静かに続けていこう。
(了)/ 文・小林正典
2026-1-20